2024年10月03日
カルティエ「結 MUSUBI展」開幕~日本との半世紀のあゆみ
東京国立博物館とカルティエが、本日6月12日(水)から7月28日(日)まで、東京国立博物館 表慶館にて「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」を開催
カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念し開催する本展では、左右対称の構造をなす表慶館を舞台に、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを通して、カルティエと日本、そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解きます。
© Cartier
カルティエと日本、芸術と美へのオマージュ
美へのまなざしを共有する日本とカルティエは、これまで1世紀半にわたってさまざまな物語を紡いできました。表慶館右側に位置する本展の第一部では、「カルティエ コレクション」(メゾンのヘリテージコレクション、1983年創設)の作品やアーカイヴ資料、現代アーティストの作品、そして個人的なエピソードなど、170点を超える展示品を通して、この長きにわたる対話に光を当てていきます。
日本におけるカルティエの最初のブティックが東京・原宿のパレ・フランスにオープンしたのは1974年ですが、カルティエと日本文化との対話の始まりはそれよりさらに1 世紀近く前にさかのぼります。1898年に父とともにメゾンの事業経営に参画したルイ・カルティエの時代から、最新の作品に至るまで、カルティエのクリエイションにおける日本からのインスピレーションの重要性が示されるほか、1988年以降に日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、当時展示された「カルティエ コレクション」の作品の中から、最も貴重かつ象徴的なピースを選び、再び紹介します。
そして最後の展示室では、これまで半世紀にわたり、常に変化を続ける日本の歴史をともに歩み、自らの価値観に忠実でありながら時代の精神を捉え、建築、デザイン、現代アートとの定期的な対話を通じて、生き生きとした日本の創造性に触れながら、その好奇心を研ぎ澄ませてきたカルティエの軌跡を紹介します。
© Cartier
カルティエ現代美術財団と日本人アーティスト、尽きることのない対話
カルティエと日本との関係を探るには、1984年に設立されたカルティエ現代美術財団と日本人アーティストとの密接な関係を抜きにしては語れません。カルティエ財団は、創設以来、日本人アーティストの発掘や再発見のパイオニアとして新しい道を開拓し、探求する自由を彼らに提供しながら、ヨーロッパの観客に作品を紹介してきました。また、カルティエ財団はこれまで何度も、日本の機関と密接に協力し、カルティエ財団が所蔵するアーティストの作品や、日本や世界で活躍するアーティストの作品を紹介する展覧会や個展を開催しています。「結 MUSUBI」展では、絵画、写真、建築、デザイン、あるいは映像など、さまざまなジャンルのクリエイションを結びつけるカルティエ財団のユニークな才覚を、120 点を超える財団所蔵作品、あるいは本展のためにアーティストやギャラリーから借用した作品を通して、万華鏡のようなビジョンで表現します。
展覧会から出版まで、またコミッション(委託制作)からコレクションの購入に至るまで、カルティエ財団は日本のアーティストたちとの真のコミュニティを築き上げ、現在も対話を続けています。
こうした創造的対話は、日本のアートシーンを代表する国内外16人のアーティストの作品を通して展開されます。
アーティスト(五十音順):荒木経惟、石上純也、ウィリアム・エグルストン、川内倫子、北野武、ジャン=ミシェル・アルベロラ、杉本博司、束芋、中川幸夫、宮島達男、松井えり菜、村上隆、三宅一生、森村泰昌、森山大道、横尾忠則
© Cartier
澁谷翔 「日本五十空景」
単一の展覧会で初めて一堂に会する、メゾン カルティエとカルティエ現代美術財団の並行する2つの歴史は、建物の中心に展示される澁谷翔によるインスタレーションで結ばれます。カルティエ ジャパン50周年を記念するためにカルティエから制作を依頼された澁谷翔は、35日間にわたり日本全国を旅し絵画50点の連作を制作。歌川広重と『東海道五十三次之内』(1832年)にオマージュを捧げるという長年の夢を実現しました。
偉大な浮世絵師の先例に倣い日本橋から旅を始めた澁谷は、47都道府県すべてを訪れ、毎日地元新聞日刊紙の一面に空の景色を描きました。沖縄から九州、本州各地を経由して北海道まで、青い空から燃えるような夜明けまで。詩的な地図は、日刊紙のリズムに合わせて、過ぎゆく時間のビジョンを映し出し形づくられました。カルティエと日本のつながりの過去、現在、未来を融合することを企画する本展と同様に、澁谷翔による“Fifty Sky Views of Japan(日本の空五十景)”は、こうしたつながりの連続性を示すものであり、絶えず進化させ刷新し続けるカルティエの歴史を象徴するものです。
© Cartier
【展示会概要】
カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話
会期: 2024年6月12日(水)–7月28日(日)
休館日: 毎週月曜日、7月16日(火) *7月15日(月・祝)は開館
開館時間: 9時30分–17時、金・土曜日は19時00分まで (入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京国立博物館 表慶館 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
主催: 東京国立博物館、カルティエ
特別協力: カルティエ現代美術財団
後援: 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
会場デザイン&構成: スタジオ アドリアン ガルデール
観覧料: 一般 1,500円、大学生1,200円
*高校生以下、障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念し開催する本展では、左右対称の構造をなす表慶館を舞台に、メゾンと日本を結ぶさまざまなストーリーを通して、カルティエと日本、そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解きます。
© Cartier
カルティエと日本、芸術と美へのオマージュ
美へのまなざしを共有する日本とカルティエは、これまで1世紀半にわたってさまざまな物語を紡いできました。表慶館右側に位置する本展の第一部では、「カルティエ コレクション」(メゾンのヘリテージコレクション、1983年創設)の作品やアーカイヴ資料、現代アーティストの作品、そして個人的なエピソードなど、170点を超える展示品を通して、この長きにわたる対話に光を当てていきます。
日本におけるカルティエの最初のブティックが東京・原宿のパレ・フランスにオープンしたのは1974年ですが、カルティエと日本文化との対話の始まりはそれよりさらに1 世紀近く前にさかのぼります。1898年に父とともにメゾンの事業経営に参画したルイ・カルティエの時代から、最新の作品に至るまで、カルティエのクリエイションにおける日本からのインスピレーションの重要性が示されるほか、1988年以降に日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、当時展示された「カルティエ コレクション」の作品の中から、最も貴重かつ象徴的なピースを選び、再び紹介します。
そして最後の展示室では、これまで半世紀にわたり、常に変化を続ける日本の歴史をともに歩み、自らの価値観に忠実でありながら時代の精神を捉え、建築、デザイン、現代アートとの定期的な対話を通じて、生き生きとした日本の創造性に触れながら、その好奇心を研ぎ澄ませてきたカルティエの軌跡を紹介します。
© Cartier
カルティエ現代美術財団と日本人アーティスト、尽きることのない対話
カルティエと日本との関係を探るには、1984年に設立されたカルティエ現代美術財団と日本人アーティストとの密接な関係を抜きにしては語れません。カルティエ財団は、創設以来、日本人アーティストの発掘や再発見のパイオニアとして新しい道を開拓し、探求する自由を彼らに提供しながら、ヨーロッパの観客に作品を紹介してきました。また、カルティエ財団はこれまで何度も、日本の機関と密接に協力し、カルティエ財団が所蔵するアーティストの作品や、日本や世界で活躍するアーティストの作品を紹介する展覧会や個展を開催しています。「結 MUSUBI」展では、絵画、写真、建築、デザイン、あるいは映像など、さまざまなジャンルのクリエイションを結びつけるカルティエ財団のユニークな才覚を、120 点を超える財団所蔵作品、あるいは本展のためにアーティストやギャラリーから借用した作品を通して、万華鏡のようなビジョンで表現します。
展覧会から出版まで、またコミッション(委託制作)からコレクションの購入に至るまで、カルティエ財団は日本のアーティストたちとの真のコミュニティを築き上げ、現在も対話を続けています。
こうした創造的対話は、日本のアートシーンを代表する国内外16人のアーティストの作品を通して展開されます。
アーティスト(五十音順):荒木経惟、石上純也、ウィリアム・エグルストン、川内倫子、北野武、ジャン=ミシェル・アルベロラ、杉本博司、束芋、中川幸夫、宮島達男、松井えり菜、村上隆、三宅一生、森村泰昌、森山大道、横尾忠則
© Cartier
澁谷翔 「日本五十空景」
単一の展覧会で初めて一堂に会する、メゾン カルティエとカルティエ現代美術財団の並行する2つの歴史は、建物の中心に展示される澁谷翔によるインスタレーションで結ばれます。カルティエ ジャパン50周年を記念するためにカルティエから制作を依頼された澁谷翔は、35日間にわたり日本全国を旅し絵画50点の連作を制作。歌川広重と『東海道五十三次之内』(1832年)にオマージュを捧げるという長年の夢を実現しました。
偉大な浮世絵師の先例に倣い日本橋から旅を始めた澁谷は、47都道府県すべてを訪れ、毎日地元新聞日刊紙の一面に空の景色を描きました。沖縄から九州、本州各地を経由して北海道まで、青い空から燃えるような夜明けまで。詩的な地図は、日刊紙のリズムに合わせて、過ぎゆく時間のビジョンを映し出し形づくられました。カルティエと日本のつながりの過去、現在、未来を融合することを企画する本展と同様に、澁谷翔による“Fifty Sky Views of Japan(日本の空五十景)”は、こうしたつながりの連続性を示すものであり、絶えず進化させ刷新し続けるカルティエの歴史を象徴するものです。
© Cartier
【展示会概要】
カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話
会期: 2024年6月12日(水)–7月28日(日)
休館日: 毎週月曜日、7月16日(火) *7月15日(月・祝)は開館
開館時間: 9時30分–17時、金・土曜日は19時00分まで (入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京国立博物館 表慶館 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
主催: 東京国立博物館、カルティエ
特別協力: カルティエ現代美術財団
後援: 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
会場デザイン&構成: スタジオ アドリアン ガルデール
観覧料: 一般 1,500円、大学生1,200円
*高校生以下、障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
Posted by bgxejxh21 at 16:36│Comments(0)